キャンプでは、焚き火や炭火をメインに調理したり暖をとったりされる方も多いと思いますが、ランタンやストーブ・バーナーなどのアウトドア火器を使うのも、野営ならではの楽しみですよね。
キャンプギアとしては、火を扱う道具だけにしっかりしたものを選びたいところです。
特に、
といった事が気になりますよね
ここでは、キャンプで快適に過ごすためのランタン&コンロ・ストーブ・バーナー等のアウトドア火器の種類や特徴と選び方・おすすめ記事などについて紹介していきます。
キャンプ用火器の種類と特徴は?
キャンプ用のアウトドア火器として、明かりを得るための「ランタン」と暖をとったり調理をしたりする「ストーブ・バーナー・コンロ」といったものがあります。
ランタンの種類と特徴は?
ランタンの種類は、その燃料と明かりを得るための仕組みで分かれます。
燃料による違い
ランタンに用いられる燃料(エネルギー)としては、
・ガス
・ガソリン
・灯油
といったものがあります。
電気ランタン
現在ではほとんどが「LED」による照明ですが、蛍光灯やハロゲン球を用いるものがあります。
一昔前までは、青白い光で雰囲気に劣るものがほとんどでしたが、現在では暖色のLEDもあったり、調整ができたりと雰囲気面でも劣りません。
特に、オールドランタンを思わせるデザインのLEDランタンもリリース人気で、今や最注目のアイテムとなっています。
乾電池式や充電式のものなどがありますが、どちらも火を用いらず安全性が高い事も特徴です。
ガスランタン
火を使うランタンとしては、液体の燃料を用いない(ガスは液化しているが直接触れない)ため、扱いやすくメンテナンスもほとんど必要ないのがメリットです。
直接ガスを燃やした燃焼光を用いるものもありますが、マントルという発光体を熱して光源とするものが主流です。
扱いやすいとはいえ、火を用いるのやけどや一酸化炭素中毒・酸欠などに注意する必要があります。
ガソリンランタン
ほぼ、コールマン一択といえるガソリンランタンですが、ランタン市場をほとんど占めていた時期もあるほどの定番アイテムです。
ガソリンの燃焼でマントルを発光させる仕組みで、高温でのやけどや一酸化炭素中毒・酸欠などに注意が必要です。
また、液体のガソリンをこぼしてしまったりするリスクもあり、この場合揮発性・発火&引火性が高く、灯油に比べて危険です。
扱いに注意と慣れが必要となります。
灯油ランタン
ケロシンとも言われる灯油を使ったランタンで、芯を利用して灯油を燃やすハリケーンランタンやマイナーズランタンなどが主流です。
一部、マントル式の灯油ランタンもありますが、種類が少なく点火までの手間も一番かかるため、一部の愛好家が使う程度です。
灯油も漏れやこぼしてしまう事に注意が必要です。
明かりを得る仕組みの違い
明かりを得る仕組みとしては、炎そのものの明かりを光源とするものと、燃焼による熱をマントルで光に変え光源とするランタンに分かれます。
芯式・直火式ランタン
芯に燃料をしみこませたり、ガスを細く噴出させてたりして、火を灯すタイプのランタンです。
炎そのものの光を光源とするので、明るくはないのですが、雰囲気が良く人気。
テーブルランタンやサブランタンにおすすめで、扱いは簡単といえます。
マントル式ランタン
マントルという灰球を熱して、励起・強熱発光によりガソリンや灯油・ガス等の燃焼エネルギーの大半を可視光線として取り出す事ができるというものです。
効率が高く、同じ燃料の量でも明るい光を得る事ができます。
メインの照明として選ぶなら、マントルランタンがおすすめです。
ランタンの選び方は?
ランタンは、雰囲気や見た目で選んでしまっても良いのですが、テント内で使うにはLEDランタン、メインランタンとして大光量を得たいなら、ガスかガソリンのマントルランタン、テーブルで雰囲気を味わうなら、灯油の芯式(ハリケーン)ランタンなどがおすすめです。
メインランタン→ガスorガソリンのマントルランタン
テーブルランタン→灯油の芯式ランタン
ストーブ・バーナー・コンロの種類と特徴は?
キャンプ用のコンロはストーブやバーナーなどとも呼ばれ親しまれています。
山岳登山でも用いられる軽量コンパクトなものから、ツーバーナーのようなキッチンコンロに近いものまで幅広く選べますが、自分で使う分にはシングルバーナーが扱いやすく、家族やグループメンバーも使うのであればツーバーナーが気兼ねなく使えおすすめです。
キャンプ用のコンロは主に使う燃料によって種類が分かれます。
ガス(OD缶・CB缶)
液状でボンベに封入されているガスを使うタイプです。
ガスは、アウトドア缶(OD缶・T缶)とカセットボンベ(CB缶)を使うものに分かれますが、基本的な性能は大差ありません。
安価で、コンビニでも手に入るカセットボンベのほうが手軽ですが、ガスのブレンドが色々選べて寒さに強いものなどが揃っているアウトドア缶もメリットがあります。
ガソリン・灯油(液体燃料系)
液体の燃料を用いて燃焼させるタイプのストーブです。
燃料を持ち運ぶボトルに直接ポンプを接続するタイプと、専用のタンクに燃料を注いで使うものがあります。
プレヒートやポンピングなどの手間がかかり、軽量・コンパクト性でガスに劣るものの、安定した火力と耐寒冷力で優れ、使いどころはしっかりあります。
ツールとしての面白さや雰囲気も楽しめるため、キャンプ用途では依然人気です。
アルコール
同じ液体燃料でも、ガソリンや灯油と違い、揮発性が高く簡単な構造の機器で燃焼させるタイプのストーブです。
火力が弱めで風の影響も強く受けるなど、弱点も多いのですが、シンプルで軽量・コンパクト、アルコールをただ燃やすといった単純さが最大の魅力で、アルコールストーブを自作するファンもたくさんいます。
おしゃれで、雰囲気抜群なのもポイントですね。
固形燃料
固形燃料は、旅館や料亭などでも使われる安全性の高い燃料。
固形燃料を使うストーブは、五徳と風防を兼ね備えただけのものも多く、とてもシンプルで軽量コンパクトです。
エタノール系の固形燃料は、室内でも使えるほど無臭でクリーン。
特徴はアルコールストーブに近いものがありますが、液体に比べ持ち運びの安全性も高く、扱いやすいのもメリットです。
ストーブ・バーナー・コンロの選び方は?
キャンプ用コンロ・ストーブやバーナーは、趣味で選んでしまってもかまわないのですが、機能・性能を最優先するなら、ガス一択となってしまうでしょう。
実際、アルピニストの多くはガスストーブを使いますし、ガスの種類を選べば厳冬期でも問題なく使用できます。
しかし、ランニングコストが高く、ツールとしての趣向も深く、面白みや雰囲気に優れるのが、ガソリンや灯油を用いるストーブとなります。
アルコールや固形燃料を用いるストーブは、軽量コンパクト性にすぐれますが、火力も弱く実用性では、ガスやガソリンバーナーには及ばないです。特に、多人数キャンプでは役不足感が強いと思います。
雰囲気・火力 → ガソリン・灯油
簡易・軽量 → アルコール・固形燃料
また、ツーバーナーについては、自分用というより家族やメンバー用と割り切ると、使い方のバリエーションが広がります。
ランタン&コンロ・ストーブ・バーナー種類や特徴のまとめ!
キャンプのだいご味ともいえる、ランタンやストーブ・コンロ・バーナーなどの火器の種類や特徴と選び方・おすすめ記事などを紹介してきました。
燃料の違いや、機器の特徴で様々な選択肢がありますから、色々なタイプを楽しむ方も実際多いです。
選び方などはほんの一例で、私自身も複数のタイプや種類を楽しんでいます。
ときは、最高のおもちゃともなるキャンプ用の火器ですから、ぜひ色々手に入れて楽しんでみてください。