冬キャンプが大人気となっていますが、テント内での火器の使用は一酸化炭素中毒などの危険もあるため、電源サイトやポータブル電源を使った電気毛布の導入を検討されている方も多いと思います。
でも、
と思われる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
ここでは、そんな方のために
について紹介していきます。
電気毛布の選び方・比較ポイント
ここからは、キャンプに適した電気毛布を選び方や比較のポイントなどを5つ紹介します。
発熱量(ワット数)
最も重要なのが発熱量です。これは、シンプルに電気毛布の温かさの数値と考えて良く、ワット数が大きいほうが単純に暖まります。
毛布の大きさによって基準が変わりますが、基本的に50~100W程度のものが主流です。
USB給電のものなどでは5~15Wくらいのものもあり、消費電力(発熱量)が少ないと就寝時の暖房としては物足りない可能性も。
ただし、ポータブル電源の容量などで使用できる消費電力(発熱量)に制限があるのなら、あえて少ないものを選ぶという事も有効です。
大 | 小 | |
---|---|---|
ワット数 | 暖かい | 省電力 |
100Vコンセントと5V USB給電・充電式
電源方式も非常に重要です。
100V電源は、非常にパワフルで安定性も高く、電源サイトでは無敵とも言えますが、車中泊などでは、インバーターや大容量のモバイルバッテリーがなければ使えなかったりします。
USB給電は、車やモバイルバッテリーでも扱いやすく、取り回しが楽です。USBの場合には、電源タップの性能も重要で、スマホ用の1Aでは足りなくタブレット用の2Aが必要なものもあります。
また、充電式は、現地で電源を必要とせず、フットワークで非常に高い力を発揮します。ただし、100V製品などと比べるとパワーも弱く、一度使い切ると再充電して使うまでに時間が掛かるというデメリットもあります。
自分のキャンプスタイルを想定し、使える電源を考えて選ぶ必要があります。
パワー | 機動力 | |
---|---|---|
100V | ◎ | △ |
USB | △ | 〇 |
充電 | △ | ◎ |
発熱線タイプと面状発熱体タイプ
これは、発熱体の種類で、旧来から主流のニクロム線などの発熱線とカーボンファイバーなどの面状発熱体タイプがあります。
発熱線タイプは、立ち上がりが早く耐久度も十分ですが、「太い電線が張り巡らされている」感がつよく、背中に当たったりするとゴリゴリと違和感を感じたり感触が悪いのが難点です。
カーボンファイバーなどの面発は、シート状なので寝心地がよく、軽く取り回しも良いのが利点ですが、立ち上がりに時間がかかったり、経年劣化で発熱しない部分ができてしまったりするのが欠点です。
発熱線と面状発熱体 出典:Amazon
敷毛布と掛け毛布
電気毛布には、敷毛布と掛け毛布があり、一部兼用のものもあります。
敷毛布はややコンパクトで荷重に強く、シュラフの中に敷くのに向いています。
掛け毛布は、大型のものが多くブランケットとして、かぶったりするのに向いています。
冬キャンプの就寝時に使う事を考えると、敷毛布のほうが優先度が高いのですが、焚き火サイドでひざ掛けや、肩に巻いたりしたいというなら、掛け毛布がおすすめです。
就寝時 | 椅子で使用 | |
---|---|---|
敷毛布 | 〇 | △ |
掛毛布 | △ | 〇 |
サイズ
冬キャンプの就寝時に使う事を考えると、あまり大きすぎないほうがシュラフにも入れやすく、扱いが楽です。
足元から腰上までを温めるのであれば80×130cm程度、背中までしっかりと温めたいのであれば、130×190cm程度のものがおすすめです。
ただし、ブランケットとしてかぶったりする用途を考えると、大きい電気毛布にも利点はあります。
ダブルサイズを複数名で使うのはオススメできません。体感温度は個人差が大きいので、一人一枚使い、温度調整を個別にできるようにしましょう。
あとは、キャンプ用品ですから、積載サイズを考えてあまり大きなものは不利となります。
初心者向けの電気毛布の特徴
初めての冬キャンプで電気毛布を検討されているのであれば、まず電源サイトで100V製品を使ってみるのがおすすめです。
ポータブル電源で、どれほど電気毛布がもつのかは、実際は気温や寝具との組み合わせで大きく変化しますから、いきなり本番はオススメできません。
その分、100V電源サイトで、50~75W程度のコンパクトな電気敷毛布の組み合わせであれば、失敗は少なく安心して就寝できるでしょう。
また、「シュラフの下に敷く」という使い方を紹介されている場合もありますが、熱は閉じ込めてこそなので、「シュラフの中に入れる」がおすすめです。
冬キャンプでは、電気毛布で加温し、シュラフで断熱といった使い方をベースとするべきですから、もこもこふわふわのブランケットタイプはシュラフとの相性が難しい場合もあります。
キャンプ向きの電気毛布のおすすめランキング!
ここからは、冬キャンプ向きの電気毛布のおすすめアイテムを紹介していきます。
1位:コイズミ 電気毛布 敷毛布 丸洗い可 130×80cm
照明機器やこたつなどの電化製品を手掛けるコイズミの電気敷毛布です。
足先から腰回りにかけてしっかりと温めてくれるサイズと、背中まですっぽり温めてくれる大判サイズを選べます。
100V仕様の発熱線タイプで安定感抜群。とてもベーシックな製品で目新しい機能はありませんが、迷ったらこれを選べば間違いありません。
Amazonの口コミで車中泊・ポータブル電源で使われている方もいるようです。
●電源:AC100 50/60Hz
●消費電力:40W
●保証期間:1年
● 原産国:インドネシア
●本体丸洗い可
● 本体重量(kg):0.7
●素材:素材・材質:アクリル30%・ポリエステル70%(毛羽部分)
電源:AC100 50/60Hz
消費電力:60W
保証期間:1年
原産国:インドネシア
本体丸洗い可
本体重量(kg):1.3
素材:素材・材質:アクリル30%・ポリエステル70%(毛羽部分)
■口コミ・レビュー
冬の車中泊用にSeneoのポータブル電源とセットで購入しました。この商品のレビューでポータブル電源では使えない。との書き込みがあったのですが、家での使用も考えて購入。車中泊前に家で使ってみました。結論から書くと普通に使えました。北海道の室温5度で就寝前一時間前にコントローラー強設定でポータブル電源と接続。就寝時には、ほんのりと暖かい感じでしたが時間が経つに連れて熱くなってきましたが寝苦しいくなるほどでありませんでした。コントローラー強設定で6時間連続使用でポータブル電源のメモリ残2でした。商品としては、すぐに毛玉が出来ましたが使い初めに出来ただけで使っているうちに落ち着きました。家使用でのレビューになりましたが、ポータブル電源Seneoで使えましたよ。これからの冬の車中泊やキャンプに使って行こうと思います。
出典:Amazon
2位:アイリスオーヤマ 電気毛布 ブランケット
こちらは、アイリスオーヤマのブランケットタイプの電気毛布です。
焚き火サイドやだんらん時のひざ掛けに便利で、就寝時も足元をしっかり温めてくれます。色々な使い方をしたい方におすすめです。
サイズが60×80cmと120×80cm。
電源:AC100V 50/60Hz
定格消費電力:36W
素材:ポリエステル50%、アクリル50%
電源:AC100V(50/60Hz共用)
消費電力:55W
素材:ポリエステル50%、アクリル50%
■口コミ・レビュー
バスタオルくらいのサイズ感で使い勝手が良い電気毛布です。
主に膝掛け、肩掛け的に使うことが多いと思いますが、寝る際にピンポイントで使うのも良いですね。出典:Amazon
3位:KLAS REMO USB電気ブランケット
こちらは、USB給電でハイパワーのモバイルバッテリーでも温まる事ができるブランケットです。
面状発熱体を使っているので、配線がゴロゴロせず、使用感が上々です。
機動性が高く、電源の確保が容易で車中泊などにも非常に便利ですが、出力(消費電力)が低く、厳冬期の運用はオススメできません。
ちょっと寒い時期、少しの時間温まりたいというような使い方が似合いますね。
電圧:USB 5V 2A 効率:4W
温度:45℃~58℃ 本体サイズ:45CM*80CM
■口コミ・レビュー
お値段に対してちゃんと暖かく、買ってよかったです。仕事中にお腹が冷えてしまうので、主にお腹を温めるのに使っているのですが、温めたい部分をカバーしてくれます。また、3段階のタイマーや温度設定が色別になっているので、視覚的にわかるのも便利です。表面はやわらかいフリースで心地よく、シンプルなブラウンとコンパクトなサイズも気にいいっています。出典:Amazon
4位:ドウシシャ ウェアラブルヒーター ブランケット 充電式
人気の充電式、電気ブランケットです。
専用のバッテリーも付属しての価格ですから、やや高めに感じますがコスパは悪くありません。
やはり、100V製品と比較するとパワー不足感がありますが、充電さえしておけばどこでも使えるという大きなアドバンテージがあります。
ブランケットの一部にヒーターが入っており、全体が温まるわけではない事ところも注意です。
サイズ(約):幅100×奥行70×高さ1(cm)
質量(約)350g
付属モバイルバッテリー:2500mAh(3.6V)
■口コミ・レビュー
ヒーター部分がイメージしていたより小さく、使い捨てカイロと同じくらいのサイズしか温まりません。
充電して使える時間が6時間なので、8~12時間近く持つ使い捨てカイロをひざ掛けにつけて使ったほうがよかったかもしれないと購入してから気が付きました。
見た目がおしゃれで、生地のさわり心地が良く縫製も悪くないと思います。おしゃれ重視の方にはちょうどいいかもしれません。出典:Amazon
5位:Gangxins ホット脚入れヒーター
もしかしたら、冬キャンプの暖房で最適解となる可能性がある一品です。
シュラフのように足を入れれる電気毛布で、椅子での使用もシュラフでの使用でも力を発揮するでしょう。
ネットウェート:1.4kg
素材:35%綿+60%ポリエステル+防水足元マット
カラー:ブラック/グリーン/レッド
電圧:24V
出力:30W~35W
■口コミ・レビュー
白黒のチェック柄を購入しました。高級感はないですが裏フリースのキルト生地で腰の上まで包まれて電源を入れなくても暖かく前部のポケットで手も暖かくできます。
腰の右側にファスナー、足元にスリットもありわずかなら足を出して脱がずに移動できます。
電源アダプターとリモコンの間にソケットがあり移動時はここを外します。
リモコンはON/OFFや温度6段階(35~60度)タイマー7段階(0.5~8時間)、コンセントに挿した直後の設定は45度、0.5時間になります。アダプターから抜かなければ前回の設定が維持されます。
消費電力をアダプター直前で測定すると35度~60度が20~40W、45度で30W弱でした。
11月下旬で私は35度で十分暖かいです。足元に比べ膝が暖かいので足元の暖かさを重視する方は気になるかも。
出典:Amazon
キャンプに人気の電気毛布のまとめ
キャンプに人気の電気毛布のおすすめアイテムや初心者の選び方、比較方法などを紹介してきました。
電気毛布は冬キャンプ寝具の切り札ともいえる暖房機器です。
火を使うものに比べて圧倒的に安全で、就寝時に確実に暖かくなれますから、冬キャンプをしてみたいと思ったら、優先的に検討してみてください。
湯たんぽや冬用シュラフとの組み合わせもおすすめです。