ダッチオーブンの蓋を開けるための道具として、リッドリフターがあります。
しかし、ただ蓋を開けるだけの道具をわざわざ買いたくないし、引っかけるだけならその辺のペグでも代用できるのでは?と思われる方も多いのかもしれません。
実際、ペグハンマーやバールなどを使っている方もいるようですが、リッドリフターの真の価値は、上蓋にたっぷり炭が載った状態での蓋の開閉や、ローテートのしやすさにあります。
ここでは、
と思われる方のために
について紹介していきます。
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リッドリフターが必要な理由は?代用できないの?
単に蓋の開閉ハンガーだと思うと、リッドリフターが不要のような気がしてきます。
実際、上炭を使わない場合には、耐熱手袋やプライヤー、丈夫な火ばさみでも十分対応できるでしょう。
ダッチオーブンにリッドリフターが必要な理由は、大きく二つあります。
一つ目は、上炭をたっぷり乗せたときに、蓋の取っ手には近づくのも難しくなる事と、見た目以上に重量バランスが悪くなって、引っかけた程度で蓋を持ち上げると斜めになったりして非常に危険だという理由です。
二つ目は、上炭を均等に乗せたと思っていても、炭の熾き方はマチマチで火力にムラができるため、蓋をぐるぐると水平にまわす「ローテート」という作業が必要になる事です。
この作業は、蓋を水平に保ったまま動かさなければならず、蓋を引っかけて持ち上げるような単純な動きとは違い、しっかりとホールドできる必要があります。
蓋を回す事で上炭の火力を均等に食材に与える(ローテート)
2:ローテートさせるには、引っかけるだけの道具では代用しにくい
つまり、上炭を使うときには、リッドリフターは必要で、半端な道具では代用が効かないという事です。
リッドリフターの選び方!
リッドリフターは、大きく2種類あります。
引っかけて、テコのように蓋を固定して持ち上げるタイプと、上下に取っ手を挟み込んで固定するタイプです。
どちらも、蓋の形状と相性がわるいものがありますから、できれば専用品・同メーカー品を購入するのが無難ですが、汎用性が高いツールなので、あまり神経質になりすぎる必要もないでしょう。
引っかけるテコタイプ
引っかけるテコタイプは、サッと出してサッと取り付けられるのが強みで、ダッチオーブンを買ったときに付属でついてくるものは、ほとんどこのタイプです。
重量も軽く、コンパクトなものが多いです。
蓋をおさえる足が2本(棒状で線でおさえる)のため、安定度は挟み込むタイプに劣ります。
出典:Amazon
挟み込むタイプ
挟み込んで蓋を持ち上げる構造で、ほとんどが3点で蓋をおさえる構造になっています。
3点(面でおさえる)ため安定度が高く、蓋を開けるのにも、回すのにも安心です。
リッドリフターのおすすめランキング!
ここからは、リッドリフターのおすすめアイテムをタイプ別に紹介していきます。
引っかけるテコタイプ
1位:PETROMAX(ペトロマックス) リッドリフター
シンプルで安価。
非常にベーシックな作りですが、古いコークスストーブの火かき棒のような無骨なデザインがクール。
使い込んで、コタコタになっても愛せるリフターです。
重量:500g
■口コミ・レビュー
調理の仕方次第では恐ろしく熱くなるダッジオーブンの重~い蓋を取るのに、ステンレス製の火ばさみでは全然力不足。
なので、やっぱりどうしても必要かな、ということで購入しました。案外小ぶりです。
けれども火の中のダッジオーブンの蓋を取るのには十分な長さで、まさに丁度いい大きさ。
ただ、同じリッドリフターでもロゴスやキャプテンスタッグのものなら値段は半額あるいは三分の一です。
安くても蓋は持ち上げられるでしょう。けれどもやっぱりこの無骨な、黒黒とした鋳鉄のリフターが良いのです。
実際、グリップのところの鉄がぐるぐるになっているのもかっこよくて気に入っています。
かっこよさ、道具への愛着が涌くという点に、安いメーカー品ではなくこれを選び、そしてそれは正解でした。
出典:Amazon
2位:LODGE(ロッジ) リッドリフター A5
シンプルかつ定番のリッドリフターです。
ロッジのダッチオーブンを使われている方も多いかと思われますので、その場合はロッジで統一したほうが無難でしょう。
持ちてのねじねじがおしゃれで、焚火脇にも似合うツールです。
重量:480g
■口コミ・レビュー
コンパクト
思ったより小さくコンパクトで収納に困らなかった。
しっかりと重い蓋をキャッチして安定感はある。
ただ収納に困らなかった短さが蓋を持ち上げる時に苦労しそう(熱そう)
吊るすように持ち上げれば問題なし?(これが正常?)
出典:楽天市場
3位:ユニフレーム(UNIFLAME) ダッチオーブンステンレスリフター
ステンレスと天然木の持ち手で作られた、贅沢なリフターです。
しっかりした造りで、長期にわたって使用できるツールですが、ちょっとコスパが悪すぎる感じがあります。
サイズ:全長350mm
重量:360g
■口コミ・レビュー
色々あるリッドリフターの中では少々値が張りますが、値段に見合っただけの頑丈さと質感があります。
ウッドハンドルはグローブをした手でも握りやすくしっかりしています。
当方の12インチダッチとの組み合わせでは、リフターは蓋に引っ掛けた状態で多少角度がついた状態で自立します。
リフター端部が蓋を支えるために接触する構造ですので、使用に伴い蓋側にキズが入ってしまいます。
が、リフターはみなそういうものだと思いますので、ダッチをピカピカのまま使いたいというような方は、支えの無いただのフックのようなタイプを購入する事をお薦めします。
出典:Amazon
4位:キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 2WAY 炭バサミリッドリフター
火ばさみと兼用になっているリッドリフターで、厳密にはテコタイプではありません。
蓋をつかんだ状態での、ねじり・傾けに弱く、他のリフターに比べて不安要素もありますし中途半端なのも事実ですが、なんといってもダッチオーブン料理に必須の火ばさみと兼用となっているのは、便利です。
サイズ・寸法(横):45mm
サイズ・寸法(奥行):35mm
重さ(単位):約220g 耐荷重:約5kg
■口コミ・レビュー
キャプテンスタッグの商品てあと一歩がおしいよなーと思う商品が多いように思いますが、本商品はそうではありませんでした。
最大の特徴はストッパーです。構造が、上部でスイッチのようにON/OFF的に使える。
よくある長方形金具をトングに通した構造のストッパーだと、使用時に落ちてて、使いずらいですがこちらにはその不便さがありません。
また、値段以上にしっかりした作りだと思います。
おすすめです。
出典:Amazon
5位:スノーピーク(snow peak) リフターPro N-021
このリッドリフターは、大小のセットになっているうえに、蓋立てにもなるユニークな構造がポイントです。
収納袋もついていて、コンパクトにまとまるのも良いのですが、こちらも高額でコスパの悪さが目立ちます。
材質:本体/鉄、グリップ/竹集成材、収納ケース/綿帆布(10号)
収納ケースサイズ:155×410mm
■口コミ・レビュー
TSBBQのダッチオーブンの蓋を普通のリッドリフターで持ち上げようとすると蓋の取っ手の形状の関係で横に滑って傾いたりしてしまう。例えばロッヂの蓋の取っ手はカーブしていてそこに引っ掛けた時には一番高い部分に落ち着くので一般的なリフターなら問題無いが、TSBBQのは蓋に対して水平になっている、加えてポリッシュされたようなステンレスなので滑りやすい。このリフターだと取っ手に引っ掛ける部分が板状になっていて安定しやすいので余程の事がなければ滑って傾いたりはしない感じで使っています。
出典:Amazon
挟み込むタイプ
1位:LODGE(ロッジ) デラックスリッドリフター A5DLL
老舗ロッジのリッドリフターデラックス版です。
大きく、荷物になるツールですが、使用時の安定感は抜群で、安心して蓋を開け閉めできます。
挟み込むタイプは、水平に蓋を持ち上げられるので、めいっぱい炭を乗せていても大丈夫です。
黄色くて目立つ持ち手は、暗がりでも見つけやすいようにとの配慮だそうです。
重量 : 562g
2位:PETROMAX(ペトロマックス) プロフェッショナルリッドリフター
ロッジのものより、コスパが良く、見た目の渋さもこちらが上です。
ロッジのものが、パイプの中に鉄棒を通すような構造なのに対し、ペトロマックスのものは、3か所のガイドを、鉄棒が突き抜けるような仕組みなので、耐久性はロッジの方が高そうです。
ダッチオーブンに必要なおすすめリッドリフターのまとめ!
リッドリフターのおすすめアイテムや、必要な理由・代用できないわけを紹介してきました。
そのまま、ダッチオーブンを触ると、蓋を開けるだけのツールなんて代用できると思いがちですが、キャンプでの使用時には、蓋に真っ赤に熾きた炭を乗せる事もあり、適当な道具では危険です。
また、上炭の熱を均等に食材に与えるためには、ローテートをした方が良いので、その作業もしやすいリッドリフターを用意しておいた方が良いですね。