ランタンの明るさ比較
ランタンの明るさってCP(キャンドルパワー)、W(ワット相当)、Lm(ルーメン)なんかで表現されてて比べにくいですよね。
ここでは、人気の大光量ランタンをその単位を変換し明るさ比較してみました。
シチュエーションや用途ごとに適したランタンが色々あって、必ずしも明るさが大きければ良いというものではありませんが、道具好きとしてはパワー比較は気になるもの。
一台はその光量で購入を考えてみるときがあるんじゃないでしょうか?
明るさの単位比較
明るさ比較のために、ごめんどうですが変換基準を説明します。
とばしてもらっても結構です。
W(ワット相当)
W(ワット相当)ですが、電器照明機のワットを基準としています。しかし、ワットは仕事量の単位で実は明るさの単位ではありません。
LED照明推進協議会のHPでも、小型電球のワット相当と白熱電球のワット相当で対応するLm(ルーメン)の値に差があります。
つまり、正確には変換できないのです。しかし、同HPでのガイドラインのように白熱電球をベースとした指標では100ワット相当=1,520Lm(ルーメン)とされていますのでこれを基本と考える事ができます。
CP(キャンドルパワー)
CP(キャンドルパワー)は蝋燭を基準とした灯りの単位です。CP(キャンドルパワー)はcd(カンデラ)に換算できます。これは国際基準の単位です。
1CP(キャンドルパワー)=1.0067cd(カンデラ)≒1cd(カンデラ)
また、CP(キャンドルパワー)は光源の強さを示す単位でLm(ルーメン)と比較するためには全方向に光を放射している場合に置き換える必要があります。
この単位はステラジアンを用いますが、全方位は4srステラジアンです。
1CP ≒ 1cd
lm(ルーメン)=cd(カンデラ)× sr(ステラジアン)
1cd × 4srステラジアン = 12.65Lm(ルーメン)
ルーメン
明るさを表す単位で最も基本となる国際単位系です。すべての方向に対する光源の強さを数値化したもので光束の量を示します。
自動車のヘッドライトなども、ルクスやカンデラなどの単位表記をするものがあったりで比較しにくい事もありますが近年ではルーメンでの統一が主流となっていますので、今後はルーメンを基準に比較していくとわかりやすいと思います。
ここでの比較単位
以上のようにこのページでは、
明るいランタンランキング
1位 ペトロマックスHK500CP
ご存じペトロマックスのハイパワー灯油ランタンです。ガソリンランタンよりもやわらかい光(色)で、とても明るいのに邪魔にならない光です。
ヤバイですね。ワット相当でいうと400W越え。これは工事現場の投光器並みという事です。
燃料が灯油で、ランニングコストも優秀。私の愛機でもあります。
この投稿をInstagramで見る
余談ですが、ペトロマックスは手間とメンテナンスを楽しむものというのが通説のようですが、私はぜんぜんそうは思いません。完全な実用機でしっかりと対策すればノーメンテでガシガシ使っていけるヘビーデューティな代物です。
2位 ユニフレーム フォールディングガスランタン
CB缶のガスを使うランタンです。カタログスペックではプレミアムガス使用時という縛りがありますが240W(ワット相当)というやんちゃぶり。
ガス缶をはずせばとてもコンパクトに収納でき、ホヤも本体内に格納されるのでフォールディング性能も高いアイテムです。
この投稿をInstagramで見る
実は、ガス缶を燃焼熱で温める機構がついており、OD缶をつかうランタンよりも明るさを持続しやすいという利点もあります。実用性高い!
3位 コールマン ノーススター チューブマントルランタン
すでに発売から時間がたっていますが、登場時はコールマンのかわいいランタンたちの中で異彩を放っていました。ヘビーデューティーな佇まいとパワーシフトしたその姿はまさに光量おばけランタンです。
この投稿をInstagramで見る
ガソリンランタンなので、灯油のものより白色に近い光で明るく感じます。
4位 コールマン ノーススターLPガスランタン
こちらはガスランタン特有の白色に近い光で、そのスペックよりも見た目に明るく感じます。ガスの気化圧が弱くなってくると、とたんに暗くなるので注意
この投稿をInstagramで見る
ペトロマックスの1/2程度となりますが、コールマン製品の中でも抜きんでた光量を誇ります。
4位 SOTO フォールディングランタン
CB缶のガスを使います。ちょっとお高いパワーガス使用で、カタログスペック200W(ワット)相当。
この投稿をInstagramで見る
アクセサリーが豊富で、虫の寄りにくい光となるガラスホヤやメッシュホヤなどもあります。
6位 コールマン ツーマントルランタン
コールマンのランタンは多数ありますが、マントルを二つに分けることによって大光量を実現しています。
この投稿をInstagramで見る
正直2,000Lm(ルーメン)を超えるランタンは十分我が家のセンターとなりえます。オールドランタンにも通じるルックスを持ちながら2,000Lm(ルーメン)を超えるランタンはあまりありませんから、雰囲気も重視したいなら選択肢に入ってくるランタンです。
7位 スノーピーク ギガパワーBFランタン
スノーピークの大光量ランタンです。WGランタンが無い今ではスノーピークのフラッグシップともいえるパワーランタンです。
デザインがとがってますので、好き嫌いがわかれるところ。
この投稿をInstagramで見る
ノーススター同様、チューブタイプのマントルを使います。
8位 キャプテンスタッグ ガスランタン L
キャプスタ製品はホムセンOD用品とか揶揄される事もありますが、作っているのはあの「パール金属」です。台所に行けば何かしらパール金属の製品があるのではないでしょうか?
なぜか、カタログスペックではルクス表記もありますが、あくまでLm(ルーメン)相当比較でいきます。
この投稿をInstagramで見る
実はこのランタンは私が10代の頃に最初に買ったランタンで思い入れがあります。
質実剛健で全く壊れる兆しがありません。キャンプしたての頃にハイブランドにあこがれて、しまい込んでしまいましたが、復帰してガシガシ使ってます。今ではお気に入りのアイテムです。
9位 コールマン ワンマントルランタン
メインランタンとして、不動の普及率を誇るベーシックランタンです。
ザ、メインランタンではないでしょうか?メンテナンスパーツも手に入りやすくホームセンターにも置いてある明るいガソリンランタンです。
この投稿をInstagramで見る
10位 NNINE LUMENA(ルーメナー)
ついに、LEDランタンがランクインしてきました。
正直LEDランタンはいくらでも光量を上げられる気がするのですが、連続使用時間とそもそも全方位を照らすような使い方でLED光線をまき散らすと目が痛いのでこれぐらいに設定してあるようです。
この投稿をInstagramで見る
電気式なので明るさを絞ることもできるのが良いですね。単純な光量計算よりも目には明るく見えます。肉が焼けているかどうか気になる方はこちらです。
バーベキューBBQをするなら明るさはどうする?
おそらく、最も明かりが必要と感じる瞬間が肉が焼けたかどうかを見るときではないでしょうか?
生肉を食べてしまってお腹を壊したりしたくありませんから、ちゃんと視認できる明るいランタンが欲しくなりまね。ここでのランキングを参考にしてみてください。
また、バーベキューをするなら、明かりの色も重要です。
肉は基本的に赤→茶に焼けるので、暖色系の明かりでは焼けたかどうかがわかりにくいです。
こんな場合には、明るさ(ルーメン)よりも白色光に近いかどうかを優先してチョイスしてみてください。
具体的には、LED>>ガス>>ガソリン>>灯油のようなイメージです。
でも、実は私のBBQ用照明のおすすめは断然ヘッドライトだったりします・・・
ランタンの明るさまとめ
前提を定めて、結構やんちゃに比較してみました。
一部、カタログ数値ほど明るくないという噂のランタンもありますが、あくまで、カタログスペックでの比較としてますのでご了承ください。
ランタンの燃料や使うマントルによって、灯りの色温度が替わりますので、見た目の明るさはまた違ったものになるときもあります。
(余談ですが、色温度は黒体放射の概念なのでマントルが何千度とかになることはないです。たまに誤解した記述を見ることがあります。)
結局は、どのランタンが物欲を満たしてくれるかだと思いますが、次々新しいものが欲しくなる私のような方はスペック的に高いものを一つ購入するのが結局散財を防ぐことになりますので検討してみてはいかがでしょうか?