薪の代わりになる、紙薪(ペーパーログ)の作成にチャレンジしました。
ペーパーログは、新聞紙や紙ごみなどを細かく切り刻んで水に浸し、圧縮してブロック状にしたのち、干し固めた紙の塊です。
ペーパーログを作るのには、専用のツールもありますが、作業自体はシンプルで水に浸した紙を固めるだけです。
ここでは、千円未満でホームセンターで購入した「塩ビパイプ」を使った、【紙薪】ペーパーログの簡単な作り方を紹介いたします。
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紙薪ペーパーログを作る3つのポイントとは?
ペーパーログを作るときの3つのポイントを紹介いたします。
まず、一番のポイントとなるのは素材です。
新聞紙・段ボール・コピー用紙など、生活範囲で出てくる紙は全てペーパーログの材料にできます。
また、圧縮の加減によって燃えやすさが変わり、塊の大きさによっても燃え方が変わります。
材料・素材
新聞紙
一番適しているのは「新聞紙」です。
新聞紙は縦目に裂くと手で細切りにすることができますし、含まれているインクで燃えやすいペーパーログを作る事が出来ます。
ダンボール
ダンボールは、ペーパーログの材料にはあまり適しません。
細かくするのも手がかかりますし、水に浸してもなかなか柔らかくならず、くっつきも良くありません。
しかし、通販を頻繁にする方じゃなくても、ダンボールは手元に残りやすく、材料として使ってみたいところです。
コピー用紙のシュレッダーごみ
人によっては一番手に余すゴミで、紙薪で処理できるなら一石二鳥でしょう。
コピー用紙でなくても、個人情報が記載された郵便物などをこまめにシュレダーがけしていれば、案外と簡単にたまります。
圧力の加減
ガチガチに固めたペーパーログは、燃えにくく持ちが良くなります。
逆にふんわり作ったものは、燃えやすく火持ちが悪くなります。
また、ふんわり作ったものは、出来上がってからもボロボロとブロック状になってしまう事も多く、このへんも好みで作り分けます。
大きさの調整
ブロック状に大きく固めたものは、体積に対する表面積が少なくなり、燃えにくく火持ちのするペーパーログとなります。
反対に小さく作ったものは、燃えやすく火持ちが悪くなります。
小枝が薪より燃えやすいのと同じ事ですね。
紙薪ペーパーログの簡単な作り方!
材料となる紙を、水に浸して溶かし柔らかくしたあと、水分を絞って固め、乾燥させるだけでペーパーログはできます。
実は、警視庁のツイッターアカウントでも紹介されており、防災の観点からも知っておくと役に立つかもしれません。
キャンプ好きの方ならご存知かもしれませんが、薪の代替燃料となる紙薪についてご紹介します。作り方は新聞紙等を水でふやかし、形を整えて乾燥させます。普通の新聞紙なら一瞬で燃え尽きてしまうのですが、紙薪なら木のように安定した火力を得ることができます。一度お試しください。 pic.twitter.com/8TzrAJfd0A
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) April 4, 2018
もっと、簡単に作りたいのであれば、専用の道具を使うのがオススメです。
千円未満の自作型とシュレッダーダストでペーパーログを作成
今回は、燃えやすい細身のペーパーログを作りたかったのとコスパを考えて、ホームセンターで購入できる1000円未満の材料で自作してみました。
塩ビパイプを購入
塩ビパイプを型にして、ペーパーログをつくります。
購入したのは、40φと25φの塩ビパイプと25φ用のキャップです。
それぞれ、498円、398円、98円と合計994円でした。
25φ用のキャップが40φの内径にピッタリで、この先端で紙をつぶしていきます。
塩ビパイプで型を作成
40φの塩ビパイプに適当に水切りの穴をドリルで開けていきます。
25φで押し棒を作成
シュレッダーダストをお湯で溶かす!
お湯のほうが早く紙がとけます。バケツにどんどんシュレッダーごみを入れていきます。
40φの塩ビ型に紙をいれていく
25φの押し棒で水を切り押し固める
押し棒で圧をかけ、紙を固めていきます。
同じ長さの塩ビパイプを使っているので、押し棒のはみでる長さでペーパーログの大きさを確認できます。
塩ビパイプから取り出し乾かす
あとは型から取り出し、しっかりと乾燥させるだけで完成です。
紙薪ペーパーログを燃やす!
早速、2週間ほどたった紙薪ペーパーログを燃やしてみます。
薪3に対してペーパーログ1ぐらいが適切といわれていますが、どのような感じでしょうか?
結構いい感じで燃えていますね。
少し緩めに固めるのが燃えやすいペーパーログを作るコツのようです。
本物の薪と違って、油分が無いため炎をあげて燃え上がるような勢いはありませんが、少しつきの悪い太枝のような燃え方でした。
十分燃料にはなります。
紙薪ペーパーログの簡単な作り方のまとめ!
紙薪ペーパーログの簡単な作り方を紹介いたしました。
紙を水でとかして固めただけなので、いろんなやり方で簡単に作れるのですが、素材や固め具合によって、燃え方や火持ちが変わります。
今回は、シュレッダーダストを使って作りましたが、やはりボロボロしやすいですね。
しっかり固めるために次回は少し新聞紙を混ぜて作ってみます。